雑用を進んで引き受ける事の有用性について

(この記事の概要)
・「面倒な役」をやりたがらない人が多い けども、それは損な考え方
・雑用から学べる事が沢山ある
・「効率の良い事しかやりたくない」って 何が「効率の良い事」かの自分の判断は正しいのか?
・雑用を進んでやる事で 色々な事に速く動けるようになる

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先日に書いた書評が 著者の結城さんに捕捉されちゃっためたかです。 や、「とても読み込ん」で紹介しないと うちの読者の信頼を裏切る事になりますから・・・ (でも「ちゃんと読めてるって事」が  著者さんからもお墨付きが出たって事で(笑))

で、本題です。 私は、特に一緒に仕事をする人とかに対して 「どれだけ進んで雑用をするか」 って事を見る習慣があるんですよ。 特に、新人さんとかは ぱっと雑用に動けるかどうかってのを 見ちゃうんですよね。 そして、それが、その人の評価に 大きく影響したりします。

って事を書いたのは、ですねぇ。

圏外からのひとことで 「日本人はなぜ質問をしないのか」 という議論がなされていたんですけど、 そこで、ポイントかなって思う鋭い意見が 紹介されていたんですよ。

えっと。 そもそもの始まりはessaさんのこのエントリで 後、この辺のエントリも関係するかな。 興味のある方は、読んで下さい。

で、今回、主に考察したいのはこの記事。
質問をしない方が有利な社会なのかも

ポイントを簡単に書きますと。

公の場で質問とかをしていると 周りから面倒な役を押し付けられる。 だから 「黙っている方が有利」だとなって 質問に慣れてない人が再生産される・・・
って事ですね。 (上記まとめはめたかがやっています。)

鋭い指摘です。 確かに、そういう部分はありますねぇ。 だから 私はいつからか、授業が終わってから 後で質問に行くようになったんですけども。

ただ・・・ こういう考え方って 実は損をしている事も多いって思うんですよ。

・・・というのは そういう「面倒な役」って 学べる事がいっぱいあるんですよね。

それをやらない人には できない体験がいっぱいできる訳ですし そこで色々な経験値を積む事ができるんです。 例えば 「大人社会」と早く関われる、とか 上級生と仲良く慣れる、とか・・・

多分 背景にあるのは 「効率の良い事しかやりたくない」 「無駄な事はやりたくない」 って考え方なんでしょう。 それは分かるんです、 私にも、ある程度はありますから。 だけど こんな考え方だけで動く人に聞きたいんですが 「何が効率の良い事で  何が無駄な事なのか」 って事の判断って、正しいんですかね?

「無駄な事」と思っていた事が 実は後から、とても役立つ事だった なんて話はいっぱいあるんですよね。 逆に 「最短距離」を歩いてきたつもりが 実はそれが全然違ってた、みたいな例も 表にはあまり出ないけども いっぱいあるって思うんですよ。 特に 今は変化の大きい時代ですからねぇ。 「何が役に立つ事なのか」なんて 分からないって思うんです。

だから 「そんな無駄な事はやらない」って考えは 実は、とても損をしている可能性もあるって事は 知っておいて欲しいなって思います。

あと これは雑用に話が戻るんですけど さっと雑用が出来る人間って 仕事も出来る事が、多いんですよねー。 特に 言われなくても雑用に動ける人って。 それは 「何が必要か」ってのが さっと判断できるって事ですし しかも、さっと動けるって事で 「機動力」も身に付いてるって事なんですよね。

こういう事って 実は、進んで雑用をやるって事でも 養えるって思うんです。 (というか、私はコレで養ってきた  と思っています。)

というのは 雑用ってのは、見つけ易いですからね。 それを見つけた時に さっとそれをやるってのは 「気持ち」さえあれば、出来るんですよ。 「面倒だなぁ」って思えばやれないんですが。 で それをやっていく事で 「気持ち」も前に向くようになるし あと、 昔に書いたように 「人の役に立つ事で前向きになれる」 って効果もあると思う。

そうやって「動く」習慣をつけておくと それ以外の事でも 色々と気のつく人間に なれるって思うんですよ。

そういう意味で 「雑用は進んで引き受けよう」 って思います。