ソニーBMG問題続報

(この記事の概要)
・この問題の本質は  自分の権利を守るためなら  他人のものを勝手に操作して良いのか  という事だと思う
・「操作」するなら最低限  ユーザに公開すべきだと思う

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実は、はてなブックマーク問題を 他の問題と絡めて論じていたら 話がすっかり拡散してしまってまとまらなくなってしまった めたかです。 や、ホント、書き直しですわ。 (そこで書いてた内容は  2つくらいの記事に分けてって感じかな)

えっと。 また改めて取り上げる予定ですが 岡田斗司夫さんが、こんなブログを開設してますね。
岡田斗司夫の「プチクリ日記」

プチクリ」とは「プチ・クリエーター」の略だそうで。 だったら 私のやろうとしてんのは「プチアカ」かいな。 それ、ちょっとヤだなぁ(苦笑)

では、本題にいきますね。

ソニーBMGrootkit CD問題の本質は 「自分たちの権利を守るためなら  他人のパソコンを操作したり  それで個人情報を勝手に送ったりセキュリティ上の危険を  起こしたり、しても良いのか」 って事だと思うんですよ。 私の倫理観では、これは完全に「アウト」だと思うんですが そう思ってない人も居るのかなぁ、って事で。
ユーザーのPCをコントロールする権利は誰にあるのか
ソニーCDが明らかにしたセキュリティー業界の本質的問題
SONY製rootkitについてのSchneierの見方

んで、 「業界」がどう考えるかはともかく、 私たちユーザの側が、この問題をどう考えるのかってのは 重要じゃないのって事で。 broom さんの書いてる

少なくとも、私のPCはSONYのモノではなく、 私のモノで、 私はそれが他人のモノになるのを 黙って見ていたくはない。 それは家とか車と同じことだ。
に私は同意するし、 だから、「業界」の側も、少なくとも PCを操作する(して個人情報を送ったりする) というなら どういう事を行うのか、を、 ちゃんとユーザに明示すべきだ と思う。 やましい事がないなら、ちゃんと公表しろよって。

それから、「ちゃんと明示していない」 という事をもう1つ。
第15回・SONYBMGのリストは信用できないよー!
こちらの記事によりますと ソニーBMGが出したXCP CDのリストに載っていない 音楽CDについても Amazonによると、XCP CDだという・・・ あと、もう1つ
XCP回収対象リストはあてになるのか??
こちらによると 日本のソニーでの「交換リスト」には アメリカ本社のリストでは載っているものが いくつか除かれている、という話です。 その中には、メジャーなものである セリーヌ・ディオンフランク・シナトラなんかが 入っていた、という事で・・・

とりあえず 「こいつらはどこまでユーザを  舐めたら気が済むんだ?」 くらいは言ってやって良いと思います。

あとは、件のソニーBMGのソフトが オープンソースのコードを盗用してた、とか 色々とあるんですけども、 とりあえず、このブログでは、 ユーザに直接関係する事項を取り上げようという方針で 行こうと思っています。

という事で、最後にこちらを。
rootkit入り環境で各種セキュリティソフトを試す

これは参考になると思います。 色々なセキュリティソフトの比較対象になるんじゃないか とも思いますね。 総じて言えば 最新版のセキュリティソフトでは、rootkit機能は 除去できるものがあるようですが、 XCP自体のアンインストールはできない、って事のようです。 (あと、マネはしないようにしましょう。  その必要がないように、わざわざ筆者が  色々と試してくれたって訳ですからねー。)

更新後、高木さんがこんな記事をあげていたので 取り上げます。
ウイルスバスター2006はトレンドマイクロの定義で言うところのスパイウェアである

ソニーBMGの音楽CDが rootkitまがいのものをインストールする という騒動でも明らかになったように、 「何をやってはいけないのか」という常識が、 セキュ リティコミュニティにはあっても、 一般企業の全部にまでは浸透してない ということがある。 そうした「常識」は必ずしも法律で定めらる わけではないのだから、 批判を繰り返すことによって、 一般企業へも理解を広めていくしかない だろう。

なのに肝心のセキュリティ会社が・・・ って話。