サンタさんは居ないよ

クリスマス前って事で、 デリバリ版では サンタさんネタで盛り上がってるみたいですね。 「親や周囲が仕掛けにどれだけ苦労していたか」 って話が中心のようですが。


私の親は 始めっからサンタさんの正体をバラしていました。 「今年は○○さんトコのおばちゃんがやってくれるから、  会ったらお礼言っとくんやで」 みたいな感じで。 ロマンも何もあったもんじゃないですね。 だから 小学校の2年か3年であった 「サンタさんは居る/居ない」の言い合いも その意味が全くわからなかったんですよ。 「居るも居ないも、親とか誰かが  そういう『役割』をしてくれるってだけのものでしょ?  サンタさんって・・・」 と思っていたので。 「大抵の親が『子供の夢を壊さないように』  頑張ってウソをついている」 って分かったのは、もっと大人になってから、でした。


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サンタさんネタで好きなのは 「バカドリル」の「相撲の決まり手」であった
・「サンタさんは居ないよ」って教える って決まり手です。 相手がショックを受けて負けてしまうって・・・ (高見盛あたりなら通用するかも・・・  って失礼ですね、私。)
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ゴッドハンド輝』(少年マガジン連載中)の サンタさんのエピソード(03年年末の2回分)を読んで 思い出した事があります。 昔、「知ってるつもり」って テレビ番組でやっていた新聞記者の話です。 その新聞に、ある子供から 「サンタクロースは本当に居るの?」って 質問が来たんですね。 新聞だから、ウソを書くわけにはいかないですし、 かといって、子供の夢をつぶしてもいけない、 と言うことで、答えに非常に苦労した、 という話だったのですが、 その記者が書いた渾身の「答え」が、 本当に素晴らしかったんです。
・・・って、 良く覚えてなくて残念だしとても悔しいんですが、 確か 「愛とか勇気とかが、目に見えなくても存在するように  サンタクロースもいるんですよ」 といった内容だったと記憶しています。 (こちらのサイトに内容がありました)


記事を覚えていないので、 ここからは完全に「私の意訳」になります。


その記者が「サンタクロース」に託したものは 「他人への思いやり」とか 「誰かを喜ばせたい」とか という気持ち、なんじゃないかなって思います。 トナカイに乗って子供たちに プレゼントを配ってまわる 「サンタクロース」が幻だとしても、 その「概念」に込められた「気持ち」の部分は 幻なんかじゃない そう言いたかったのではないかなって。


そして、 そういう「気持ち」については 別にクリスチャンとかキリスト教とか 関係ないって思います。 例えば、他の宗教とかでも、 そういう気持ちについては説いていると思うし。 宗教とかじゃなくても 人が生きていく上で、 とても大切なものじゃないかなって、私は思います。


サンタさんを否定することで、 そういう「気持ち」についてまで否定してしまったなら、 それはとても悲しい事だな、と思うんです。


もし、私に子供ができたなら、 その子に私は、サンタさんを信じさせるかどうかは、 わかりません。 だけど ある程度、大人になって、こんな話がわかるようになったら 単に「サンタさんを信じなくなる」んじゃなく 「そこに込められた『気持ち』の価値は信じている」ように してあげたらなあ、と思います。


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サンタクロースと言えば、 日本唯一の「公認サンタクロース」である パラダイス山元さんを外す訳にはいかないでしょう。 なんでも、 「国際サンタクロース協会」という組織に公認された、 本物のサンタクロースさんだそうで。 だから 「サンタさんは居ないよ」って子には この人のことを、教えてあげましょう(笑)


(ホームページから移行:03年12月の文章)