ドラマ「アンフェア」はメタ「サスペンスドラマ」か?

今クルーのドラマでは 『アンフェア』と『時効警察』の2つ (あと、たまに『西遊記』) を観てるんですが、 『アンフェア』が実は結構「メタ」なドラマなんじゃないかなぁ と思ったので、記事にしてみます。


ネタバレ的な事は書くつもりはなくて、 どんなドラマかは公式ページで観て頂くとして、 私がひっかかったのは・・・


まず 「推理小説/サスペンスドラマ」という括りが有り その「推理小説」に対して 「フェア」か「アンフェア」か、 という評価があるんですよね。 「フェアなドラマ」というのは ちゃんと読者・視聴者に犯人が分かる 手がかりを与えていて それらの手がかりから犯人を「推理」する事ができる そういうドラマという事です。 逆に「アンフェアなドラマ」というのは 読者・視聴者に 「推理に必要な情報が与えられていないドラマ」 という事になりますね。 なので 「アンフェアなドラマ」は 読者や視聴者から抗議される訳です。


こういう 「ドラマ・小説がフェアかどうか」という評価は ドラマというものを「メタ」な視点から 観ているものと言える訳ですね。


それで、 「推理小説がフェアかアンフェアか」 という事が、 ドラマの中で言及・説明されてる訳ですよ。 そうなると それを観ている視聴者は 「このドラマはフェアかアンフェアか」 って見方も、するようになりますよねー。 なにせ このドラマのタイトル自体 「アンフェア」 って言うんですから。


当然、作り手側も そういう「観られ方」をする事は分かっていて 想定して話を作っている訳ですよね。 つまり 読み手の(メタな)「見方」を取り込んで 作っているだろう、と。


かなり、複雑な「自己言及」の輪が 出来ている そういう面白いドラマだなぁって思いました。


それ以外でも ドラマの中に、色々と細かな 「メタと自己言及の輪」が散見していまして。 今、起こってる「事件」自体が 「予告殺人小説」という 「メタ仕掛け」の設定になっていて そこに色々な台詞をひっかけて、 そこで出来る「メタな見立て」を 取り込んだり、裏切ったりしながら ドラマが進んでいくって形になっているようです。 (推定にしているのは  まだドラマは始まったばかりで  どう進むか分からないから、ですよ)


最近の推理小説って全く読んでなかった んですけど 今の推理小説って、こんなメタな事を やってるんですかねー。 それとも、この小説が特殊なのかな? ま、ともかく 楽しみに観る事にします。 (ちゃんと全回、観る事ができるか  分からないんですけどね・・・)